2020.04.10
「マッキントッシュ ロンドン 一流を知る男のワードローブ」 vol.2
モダンブリティッシュの体現者、それがマッキントッシュ ロンドンだ。
そのワードローブは格を上げるのにふさわしく、一流を知る男のためにある。
FLEX JERSEY フレックスジャージー
圧倒的なベストセラーの快適さ
マッキントッシュ ロンドンにおいて、コートと並ぶベストセラーとなっているのが「フレックスジャージー」シリーズ。伸縮性に優れたジャージー素材が特徴で、人気の理由は快適さときちんと感の両立にある。実際に着ると、ジャージーには見えないほど立体的で、ビジネス然とした佇まいだ。秘訣はテーラードの技法を巧みに融合していること。スーツやジャケットの代表モデル「ニューブリッジ」の型紙をベースとし、縫製も手間のかかる立体的な仕立てを採用。このありそうでなかったバランスが真骨頂である。タイドアップからノータイまで、装いの幅が広いことも魅力。一着持っておけば、重宝すること間違いない。
-
DETAIL
パンツにも快適さをかなえるギミック
「フレックスジャージー」のパンツは、ウエストの背中側だけをエラスティック仕様にし、内側にドローコードを装備。締め付け感を軽減している。上からベルトをすれば通常のパンツと同様に見えるのもポイント。
「フレックスジャージー」はジャケットの袖に付いたタグが目印。
-
タイドアップも決まる伝統的なグレンチェック柄
共地のジャケットとパンツによるセットアップ。スーツとしても、それぞれ単品でも使える利便性が魅力だ。体に沿った立体的な仕立てにより、ジャージー素材ながらタイドアップもさまになる。こちらは春夏シーズンに初登場となるグレンチェック柄の「フレックスジャージー」。ウールとポリエステルをミックスし、非常に緻密に編み上げることでジャージー素材とは思えないほどのきちんと感をかなえた。ビジネストリップ用としてもおすすめだ。
-
柔らかなジャージー素材はノータイスタイルも洒脱に
しっかりとした立体感がありながら、ジャージー素材ならではの柔らかさを備えているのが「フレックスジャージー」の特性。ゆえにノータイでリラックスしたムードに着こなすことも可能だ。世界に数台しかない希少な編み機でつくられた生地「バランサーキュラー」を用いたセットアップは、伸縮性とハリコシを絶妙に両立。型崩れしにくく、シワに強い利点も備える。濃淡のある糸を使用し、奥行きある表情に織り上げているのも魅力である。
-
初登場のブレザーはニット合わせも好相性
「フレックスジャージー」では初登場となるブレザー。スポーティーな由来を持つアイテムゆえ、シンプルにクルーネックニットを合わせた装いにもマッチする。こちらも右と同様の生地「バランサーキュラー」を採用。ストレッチしつつもハリコシがあり、ほのかな光沢も備えている。糸と生地の2段階にわたって染色を施すことで、深みのある色合いに仕上げているのも特徴。サラリとした涼やかな肌触りがコンフォタブルで、さまざまなシーンで活躍する。
WEATHER WORSTED WOOL ウェザー ウーステッド ウール(WWW)
機能的に進化したウール
前述のとおり、マッキントッシュ ロンドンのルーツは世界で初めて発明された防水布にある。そんなブランドのアイデンティティーをスーツやジャケットに応用して生まれたのが「ウェザー ウーステッド ウール(WWW)」シリーズだ。特筆すべきはウール100%であるにもかかわらず、水を弾き、そのうえ、ナチュラルなストレッチ性を備え、シワにもなりにくい。天然素材ならではのオーセンティックな上質さと、現代生活にフィットするコンフォート感を両立しているのが同シリーズの妙味だ。なかでもこの春夏は、単品でも活用できるセットアップがおすすめ。春先からのクールビズ、休日にも活躍し、装いの幅を格段に広げてくれる。
-
DETAIL
日本の春夏にこそ活躍する機能
ウール 100%ながら、コロコロと水を弾くのが「WWW」の特徴。雨に降られても手で払うだけで水気を取り除けるため、梅雨どきやゲリラ豪雨の多い夏にこそ、力を発揮してくれる。実に頼りになる機能だ。
シリーズ名の頭文字をあしらった白タグが目印。
-
マットな発色で汎用性の高い紺無地
春夏らしいトロピカル織りのネイビー無地。軽やかでサラサラな肌触りと、適度なハリ感が特徴だ。発色を抑えたマットな紺色で、ドレスダウンもしやすい。 -
洒落心が際立つグレンチェック柄
ブリティッシュな趣が漂うグレンチェック柄。柄色がモノトーンのため、派手に見えず、適度な洒落心を演出してくれる。今シーズンは黒ベースのネクタイを合わせるのが旬だ。
-
ビジネスの場面で活用したい洒脱なブラウンスーツ
光沢のあるブラウンのファブリックを用いたセットアップは、ジャケットとパンツを合わせて着れば品格のあるビジネススタイルに。こちらはカラミと呼ばれる織りの生地で、表面に凹凸感があるため、無地でもニュアンスがある。ジャケットの内側にはパスポートや長財布を収納できる深いポケットを装備している。
-
ジャケット単品使いでドレスダウンも楽しめる
ジャケットは肩パッドを省き、軽やかに仕立てられた「ニューブリッジ」モデル。品格を備えつつ、堅苦しさがないため、ジャケット単品をノータイで着ても違和感がない。ビジネスシーンだけでなく、こちらのように休日のカジュアルスタイルとしても着まわすことができる。 -
ウールパンツの活用で休日スタイルを上品に
もちろん、パンツだけを単品使いすることも可能。ナチュラルなストレッチ性を備えているため、カジュアルスタイルのくつろいだ気分を損なうこともない。機能的に進化したウールの「WWW」は、シワになりにくい特性も備える。ケアが楽なのもうれしいポイントだ。
SPECIAL FABRIC
英仏伊の名門が織りなす贅沢なファブリックが格上の装いをかなえる
良質な日本製の生地に加え、著名なインポートファブリックも採用するマッキントッシュ ロンドン。イギリスやイタリアを中心に世界の一流ブランドから生地を厳選し、世界に通用するスーツやジャケットのコレクションを展開している。
特筆すべきは、着用シーンをしっかりと想定し、生地と仕立てのコンビネーションを巧みに計算していること。たとえば、会議や商談のような格式あるシーンを想定したスーツなら、リッチな光沢を備えたイタリア生地を構築的な仕立てと組み合わせて品格を強調。一方、デイリーなビジネススーツなら、モヘヤ混のようなファッション性と実用性を兼ね備えた生地を用いつつ、軽快な仕立てで快適さを重視するといった具合である。単なるブランド主義で生地を選ぶのではなく、その特性を生かしきるセレクションをしているのがマッキントッシュ ロンドンの強み。だからこそ、さまざまなシーンにぴったりの一着がみつかるのである。
-
ドーメルは 1842年創業の老舗。フランスに拠点を置きつつ、生地の生産は英国を中心としているのが特徴で、質実剛健かつ華やかさも兼備したコレクションを得意とする。
名品「トニック」を軽量化した限定ウールモヘヤ生地
ドーメルの象徴的生地「トニック」を特別に軽量化したマッキントッシュ ロンドン限定のオリジナル生地「スーパーライト トニック」で仕立てたスーツ。ウールモヘヤならではの美しい光沢とハリコシを備えつつ、かつてない軽さをかなえている。仕立てはモダン・スタンダードを体現するブランドの代表モデル「ニューブリッジ」。芯地を軽量化し、肩パッドを用いないことによって、現代のビジネススタイルに不可欠な軽快感を演出している。
-
イタリア随一のラグジュアリーファブリックブランド。原毛から徹底的に上質を追求するために羊毛農家をサポートするなど、高級生地業界を牽引する存在としても知られる。
品格を漂わせて装える美光沢のイタリア生地
ロロ・ピアーナの「フォーシーズン」を採用。その名のとおり、通年活用できる生地で、スーパー130 ’s の高級ニュージーランドメリノウールを原料としている。濃紺にシャドーストライプが走るシックな柄だが、光沢をたたえた生地の表情により、際立つ風格を醸し出している。肩パッドでショルダーラインを整えた構築感のある「オックスブリッジ」モデルで仕立てることにより、威風堂々とした佇まいを演出している。
-
生地づくりの聖地といわれるイタリアのビエラ地方で 1948年に創業したディ・プライ。ジャケット用の生地を得意とし、洗練された個性豊かなラインアップを展開している。
ふんわりと軽やかなイタリア製ブークレ生地
イタリアのディ・プライに特別色を注文したブークレ素材のジャケット。ウール・コットン・ナイロンをミックスし、表面にループ状の糸が浮かぶ独特な織りに仕上げているのが特徴だ。柔らかく膨らみのある肌触りで、着心地も軽やか。濃淡織り交ぜたブラウンの色みも味わい深い。代表モデル「ニューブリッジ」をベースに、肩の傾斜を強め、よりナチュラルなショルダーラインに設定して、洒脱さを高めている。
-
1782年に英国で創業し、長い歴史のなかで数々の著名ブランドに生地を提供してきたマーリン&エヴァンス。春夏はサマーツイード、秋冬はフランネルなど、英国らしい生地が得意。
シルクをミックスした限定サマーシェットランド
ジャケットの生地は英国マーリン&エヴァンスと共同開発。シルクウールによるサマーシェットランドは、ふんわりとした軽量さと涼やかな肌触り、ニュアンスに富んだ生地の表情が魅力だ。生地の風合いを生かすため、芯地などを最小限に抑え、極力柔らかな仕立てに。ショルダーラインもなで肩ぎみにし、見た目も柔和な印象に演出している。ポロシャツを合わせたビジネスカジュアルにも活躍する一着だ。